12月22日に放送された「クローズアップ現代+年末スペシャル」で行き場を無くした遺骨について紹介されていました。
最近、いろいろな番組で遺骨について特集されているような気がします。
昔からあったけど、最近になって注目されはじめたのか
それとも、高齢化社会になって時代が変わり「遺骨」が新しい問題になってきたのか
どちらにしても、人は必ず死を迎えますし、自分のことだけでなく家族が先に亡くなることもあるので誰にでも降り掛かってくる問題です。
その中で遺骨を集めてお骨佛を造立するという納骨方法が紹介され、こんな方法もあるんだと驚きました。
そして、新たな問題も…
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お骨佛のお寺は、大阪天王寺区にある一心寺。
遺骨は引き取られた後、遺骨をセメントに固めお骨佛(遺骨で造られる阿弥陀如来像)が造られます。
だいたい22万人分の遺骨で造られるそうです。
一心寺には、毎週末お骨を抱えた人達が列をなします。
皆さん色々な事情を抱えてやってきます。
父親の遺骨を納骨された方は「今後お墓を維持していくのも難しいかなと思いまして」
夫の遺骨を納骨された方は「先のことを考えたらもういいわという感じで」
お孫さんは「仏さんの一部になってくれたら、それで成仏してくれたら」
確かに、お骨佛として納骨すれば供養になる気がします。
手を合わせる場所もお寺にあるお骨佛なら安心です。
新しい納骨方法だと思いましたが、このお骨佛は明治20年から始まったものなんだそうです。
しかし今、寺は新たな悩みに直面しているというのです。
それは、持ち込まれる遺骨があまりにも増え、対応しきれなくなっているとの事。
なぜ、急激に増えたのか?
墓じまい(遠くて大変・跡継ぎがいない)をする人が増えているからなんだそう。
最近相次いでいるそうです。
先祖の遺骨含めて一件で約20体の遺骨を持ち込む人もいるとか。
墓じまいの煽りを受けるお寺。
受け入れ制限を検討しているそうです。
住職の方も納骨を受けたい気持ちはあるけれど、人的あるいは場所的な限界があるのでどうしようか悩んでいるとの事。
お骨佛って素敵だなと思いましたが、現状は大変そうです。
これからどうなるのでしょうか。
「お墓について悩み・心配ごとがある」という調査では、81%の方が悩んでいるというデータが。
昔と違って家族の形が多様化して、死生観も変わってきています。
それに伴って、色々な納骨方法も増えてきています。
色々と考えさせられますね。
残された人、弔ってくれる人の事を考えて、負担にならないようにしたいなと思います。
やっぱり今は樹木葬が一番かな。