9月24日(日)NHK Eテレ放送 やまと尼寺 精進日記「長月 月待つ夜は 縁側ごはん」をテレビでやっていたので なんか面白そうなので観ていました。
此処は奈良県の桜井市にある音羽山観音寺。
このお寺に辿り着くまでは、急な山道や階段があり40分はかかるそうです。
お寺に着いた頃は体はヘトヘトというから、相当な根性がいりますね。
このお寺には二人の尼僧と一人のお手伝いをしてくれる女性と三人で暮らしています。
買い物はほとんどしない。
お寺の周囲には自然の宝庫とも云われる食材が豊富にあり、自分たちで畑も作り、沢山の種類の野菜も作ったり、親切な知り合いの方々から色々な物が送られて来るので十分に足りているので山の上に住んでいても困ることもないそうです。
こういう場所だと宅配する方は大変ですね。
住職の後藤 密榮さんはお手伝い歴5年のまっちゃんと今日、代々音羽山の麓で暮らす。
堂上 潤子さんから頂いたポポーという果物。
柔らかいと手でむけれる。
味はバナナとかマンゴーによく似た味で食べると甘くて美味しいので自然と笑みがこぼれる。
後藤さん以外の方からもポポーが届いており熟したポポーはジャムを作ることにしました(夏の終わり頃になるとポポーは熟してくる)
ポポーの果肉を鍋に入れコンロにかける弱火でかき混ぜながらどろーとしたところで火を止め冷めてから瓶詰めにする。
一日の始まりは早朝のラジオ体操から始まる。
住職は放生会(ほうじょうえ)を書いていた。
ここ十数年ここにお参りに来てくれている山尾さんという方が、天川村から鮎を釣って持って来てくれたり(魚であったり動物であったり)する。殺生するから、放生会は命を頂くことに感謝をする法要である。
住職と副住職・佐々木 慈瞳(じとう)とで、特別な儀式を行いお経を読む。
そこに山尾さんが鮎を沢山釣って山の上のお寺までもって来てくれた親切な方だ。
四人で鮎を食べるため杉の枯れ葉とか炭を用意し、火をおこす手作りの竹の木を細かく、さいて鮎にさし塩をかけ四人で食べる鮎は最高。
煙が出ても外だから気にならない。
けむたくてもゴホッゴホッと、いいながらでも楽しい四人。
煙で警報機が鳴りだした。
慌てて消防局に電話するアクシデントが起きた。
それでも鮎が食べたい四人。
ここのお寺は檀家さんがいないので、力仕事とかお手伝い出来る事があればと思い寺に来ているという。
ミツバチの飼い方も教えてもらったという住職。
今晩は満月。
見えたらいいのになーと祈る三人。
これからお月見のための野菜を畑に取りに行く。
今日は秋ミョウガ刈る度にポキッポキッと新鮮な音が鳴る。
良い色のミョウガが沢山取れた。
今度は庭でウイキョウ、青じそ、赤じそ、食べられるものが、ほとんどだ。
大事な庭だと住職はニコニコしながら答える。
30年かけて作った庭100種類も育てて、いるんですって。すごいです。
自家製のクリームチーズに草、食べられたら何でもいいんですって。
3人であーでもない、こーでもないと云いながら作る。
月見食、ミョウガを甘酢につけ半分に切り食べやすい様に切り込みをいれたミョウガの握り寿司、奈良漬けの握り寿司、大葉に紅梅の精進寿司。
そして、満月の様なかぼちゃのお料理初物のキクは、シャッキッシャッキッの酢の物。
トロットロのモロヘイヤは夏の疲れに味も香りもスッキリ爽やか。
出来上がった。
精進月見食。夜が待ちどうしい。
夜がきて鐘を鳴らし家の明かりをつけ三人で乾杯。
そこにお客さんが、里芋で作った月見だんごを持って来てくれた。
満月が出てきた。
ワイワイ云いながら「美味しい 美味しい」と言いながら月見食をいただいた四人。
本当に幸せそうですね。
秋の香りが漂っていた。