古事記に記されている神話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」
この神話の舞台は、中国地方山陰鳥取市内の白兎海岸。
ここからちょっと車で走れば、温泉観光地が沢山ある恵まれた場所です。
白兎海岸は私の亡き父が成人になるまで生まれ育ったところです。
子供の頃は近くの島まで泳いでよく行ったそうです。
その頃の遊びといえば、家の前が海だったので泳ぐことか魚つりぐらいです。
私が小さい頃に父がいろいろな話をしてくれました。
因幡の白兎の神話のことも。
沖ノ島から因幡の国にいるある姫神に会いたいと思った1匹の白兎。
自分の力ではこの海を渡れないと思った白兎はサメをだまし、沖ノ島から因幡の国までサメを並べさせその上をピョンピョンと飛んで渡っていきました。
最後のところで「お前たちは騙されたんだよ」と言ったばかりに白兎は怒ったサメにつかまり体の皮をはがされてしまい丸裸にされてしまいました。
白兎は痛い痛いと砂浜で泣いていました。
そこへ因幡の国に八上比売(やかみひめ)という美しい姫がいると聞きつけ自分のお嫁さんにしようと向かっていた意地悪な八十神(大国主命の兄弟)がやってきて、白兎に「塩をつけると治る」言いました。
言われたとおりにした白兎はさらに痛くなり、泣いていました。
八十神達の荷物を持たされ大きな袋を肩にかけた大国主命様(後の出雲大社の神さま)が通りかかり、そこで泣いていた白兎を助けました。
とても喜んだ白兎は助けてもらったお礼に「貴方様こそ因幡の八上比売(やかみひめ)と結婚する」と言いました。
そして白兎は自ら伝令の神となり、今回の出来事を八上比売に伝えたのです。
八上比売はその後、大国主命を選びました。
2人の縁を取り持った白兎は白兎神社の御祭神となっています。
これが、因幡の白兎の伝説です。
白兎海岸の近くに白兎神社があります。
古事記や日本書紀に記録される由緒ある神社であります。
白兎海岸を望む小山の中にあり、あまり大きくない神社ですが18匹のうさぎが至る所に置かれています。
縁結びのパワースポット。
白兎海岸の目の前国道9号沿いに道の駅「神話の里白うさぎ」もあります。