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認知症介護する家族の現実【ten】

更新日:

認知症介護する家族の現実

 

12月6日(水)に放送された読売テレビten介護生活をしている夫婦が紹介されていました。

 

御主人と認知症の妻 静江さん(68)と二人で暮らしていらっしゃいます。

御主人は朝食の用意して二階で休んでいる静江さんを起こし、手を取って一階の食事が並べてあるテーブルのイスに座らせます。

妻の認知症と介護する夫の日常を追った番組です。

 

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厳しい介護生活。だれにでも起こり得る介護家族の現実。

 

静江さんが認知症と診断されたのは7年前の61歳の時。

65歳未満で発症する若年性アルツハイマー病だった。

 

御主人は最初「え?何なの?どうすればいいの?」って感じだったそうです。

自分が仕事を辞めるほどでもないかもと、様子を見ながらどうしていくか考えることにしたそうです。

 

だけど静江さんの症状は進行していく。

御主人は、普通だったら当たり前にできるのに何で出来ないんだっていら立ちが出てくる。

 

そして、3年前に御主人は会社を退職し介護生活に入ることにしました。

進む症状と支える家族その日々を記録した小型カメラを設置。

 

夕方の5時。

ご主人は夕食のため食事を作るその間、静江さんはリビングで食事が出来るのを待つ。

 

静江さんはテーブルの上にあるものに手を出す。

それは静江さんの68歳の誕生日の写真だった。介護施設で職員の皆さんが撮ってくれた写真。

しかし静江さんはその写真を半分に折り始めた。少し眺めるとまた半分に折り始めた。

 

静江さんは良いことと悪い事の判断がつかない。

判断力の障害となっていた。

 

夕食の準備を終えたご主人が写真の事に気が付き小言を言って写真を取り上げた。

 

今日の夕食は静江さんの好物のハンバーグ。

御主人は自分の手で作ったものを食べて欲しいと思っている。

 

静江さんは自分の生年月日や年齢がわからない。

御主人は思い出させようと一生懸命、話をするが分からない。

突然、静江さんが実家で飼っていた牛の事を話し出した。

ご主人は話を合わせる。

 

静江さんは自分が置かれている時間や場所が把握できない。

見当識障害にかかっている。

 

 

炊事、洗濯、家庭のやりくり、これまで妻の静江さんに任せていた。

3年前に仕事を辞めて以来、今では食事の世話入浴の介助、トイレの始末など全ての時間を静江さんのために費やしている。

その暮らしは一時も気が休まる事もない。

 

朝7時。薬の準備をするご主人。

静江さんはパーキンソン病を患っていた。薬の副作用のせいで体が勝手に動いてしまう。

御主人は注意するが仕方のないことだ。

何度言っても言う事をきかない静江さんに苛立つ。

 

 

夕食はイワシ。

柔らかく煮えているから食べてごらんと優しく話かける。

その日のよっては食が進まないこともある。

 

体の姿勢が悪くなりご主人が体を整えようとする。

苛立ったのかパシッと静江さんを叩く。

できるくせにやらないから怒るんだよと怒鳴っている。

 

介護に疲れているんだろう。

 

静江さんは認知症になる前はホームセンターに勤めながら、家事も掃除も細目にする几帳面な主婦だった。

夫婦には娘はいるが家庭を持ち子供を育てている為、迷惑をかけたくないと二人だけで暮らしている。

 

終わりが見えない介護生活。

毎日の繰り返し。

 

御主人は朝から晩まで静江さんの世話に追われていた。

 

小型カメラを設置してから2ヶ月。

 

この日、静江さんはデイサービスに行く日(日帰りで食事や入浴などができる介護施設)

妻の静江さんが施設を利用している間は介護から解放される時間。

 

貴重な時間だ。

ご主人はこういう時間があることで介護を続けられるという。

 

無理をしてストレスをため込まないこと。

それが終わりの見えない介護生活を続けられる秘訣だとご主人は言う。

介護者も介護される方も笑顔が出るような介護にしていきたい。

一人で抱えこまず周りに助けを求める事が大切だとご主人は語った。

 

 

突然始まるかもしれない介護生活、今後高齢化が進む中、認知症家族を抱える家族は確実に増えて行く。

高齢化が確実に進んでいく。

何もなくこのまま年をとっていけばいいのですが誰も先の事は分からない。

介護する側か介護される側かも分からない。

 

覚悟だけはしておくべき。介護保険も払っているのだから、そういう施設を利用すれば少しでも自分の時間もできて笑顔がでるんじゃないかなと思いました。

 

老後の事を考えると色々な問題があるから、不安になりますが、利用できるものは何があるのかをしっかり知ってポジティブに考えていきたいですね。

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