2017年9月21日(木)にNHKで放送された「所さん!大変ですよ」で『まさか!小屋でお悩み解決?』という不思議なタイトルの特集がされていました。
なんとなく観ていると、これがすごく素敵な内容でいつの間にか見入ってました。
そこには、老若男女関係なく自由に活き活きと生きている姿や新しい生き方があり、小屋に暮らすことで悩みを解決したという人達が登場するのです。
素敵だなと思った方のお話を紹介します。
定年後居場所がなくなったAさんの例
60代の定年退職を迎えた男性。
家で過ごす時間が増えたけれど、家族の中に自分の居場所がないという状況。
昔からよくありがちですよね。
「亭主元気で留守がいい」
最初はいいけれど、日にちが経つにつれて、自分の存在感がなく横になるだけでも家族に気をつかう。テレビを観ているだけでも気をつかう・・・
定年退職まで家族のために頑張って働いてきたのに、口には出さないが、このままでは精神的に参ってしまいそう。
Aさんは自分の生き方を模索するようになります。
そこで見つけたのが自分だけの世界。
誰にも気を使わず住める小屋だったのです。
Aさんは苦渋の決断をし、小屋を作りました。
広さはおよそ6畳。
窓にはステンドグラスがある可愛らしい小屋。
幸いにもAさんの自宅の敷地面積は広く、敷地内に小屋を作りました。
電気だけは自宅から引いて、必要なことは自宅で済まし、食事も自分で作り小屋に持って行って食べるようにしていました。
小屋で本を読んだり、音楽を聴いたり、寝転んだりするくつろぎの場所。
Aさんが言うには、奥さんと二人で家の中にいるのが変な感じで「いたたまれない」との事。今さら二人でしゃべる事もなかったし凄い違和感があって考えるようになったそうです。
小屋入門の雑誌が目にとまり、すぐにホームセンターに行き、およそ50万円で材料を購入。
2ヶ月かけて一人で作り上げたのだとか。
Aさんのストレスがなくなり、楽しそうに過ごすようになった事で家族との関係も良好になっていきました。
Aさんは毎日が本当に楽しくて、小屋は絶対に必要だという笑顔が幸せそうでした。
今小屋がブームになっているらしく、Aさんの様な中高年の方々が沢山いらっしゃるそうです。
ローンを抱えて生きたくないと思ったBさんの例
28歳の若い男性が住む崖に作られた小屋。
小屋の広さはおよそ5畳。
2階があり、はしごで上がってみると天井は低く、天井窓があり寝室にしていると言います。
そこからは満天の星が寝ながら見える最高の場所。
外には2頭のヤギが飼われていました。
ヤギ達も石で作られた崖らしきものがあるので楽しそう。
小屋にはライフラインは何も通っておらず、外には置くだけのソーラーパネルを作り、水は道の駅で汲んでくる。
そして天然の冷蔵庫である敷地内に流れる川に橋の上からカゴをぶら下げて川の水につけて置くだけ。キンキンに冷えるそう。
ガスはないので敷地に台所を作り薪とか炭での生活。
必要最低限で生きていける。今が一番楽しいく悠々自適だというBさん。
Bさんは かつて大手食品メーカーに勤務。
収入は安定していたがある疑問が生じたのだそう。
30年位ローンを組んで何千万の家をドンって買う人と、家賃をずっと月々何万円も払って生活する人がいる。
自分で小さな小屋を建ててそこで暮らせば住宅ローンもないし、当たり前だけど家賃もかからない。
自分は家賃のために生きたくないと思い、Bさんは小屋族になる事を決意しました。
仕事を辞め、バブルで弾けて安くなった別荘予定地を購入。
値段は約80坪の土地を20万円で購入。
そこに1人で小屋を2週間で作り上げ、念願の家賃0円の生活を手に入れたのです。
1ヶ月の生活費は、食費:10,000円 WiFi:2,000円 携帯:3,000円 健康保険:15,000円 ガソリン:12,000円 合計42,000円
現在Bさんは、ダムのメンテナンスの会社に契約社員として勤務しています。
税金など引かれ月に手取り22万円。
以前より収入は下がったけど、今のほうが充実して満足なんだそう。
今までできなかった貯金が出来るようになって、年間200万円も貯めれるようになったというから幸せな事ですよね。
他にも幸せな事が小屋に住むことで起きました。
今まで彼女がいなかったのに彼女ができ、そして婚約まですることに!
Bさんは小屋に住み始めてから自分の人生がガッチリかみ合ったと感じるといいます。
これも運命的な出会い。小屋マジック!
こんな生活もいいなーと憧れてしまいました。
さいごに
小さな小屋でも、人によっては自分の生き方を変えてくれる小屋に変身するんですね。
自分らしくいられる場所があるという事は人間にとって大切なことなんだなと改めて感じることができました。
すごく楽しい番組でした。