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「瀬戸内寂聴の人生相談」憎しみに苦しむ時を観て思ったこと

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瀬戸内寂聴の人生相談

 

2002年1月1日に放送された瀬戸内寂聴さんの人生相談の番組。

BSや動画サイトなどで再放送されていて観ることができます。

 

この度のテーマは「憎しみに苦しむ時」

今回も重いテーマです。

 

この時、寂聴さん79歳。岩手県 天台寺で新しい年を迎えた。

もう80歳になろうとしているのに自らの手で重たい杵を持ち餅つきをしている。

そして鐘を打ち凄くお元気です。

 

天台寺の住職になって16年。

年が明けると共に全国から集まった参拝客一万人が新年を祝います。

寂聴さんに会いたくて”頭を触ってくれ””撫でてくれ”とお願いをしている参拝客がいっぱい。

凄い人気。

よくきた!よくきた!と頭を撫でると嬉しそうに笑う人達。

 

 

この日は法話のある日で寒い中参拝客は寂聴さんのお話しを聞いています。

 

アメリカの恐ろしいテロが起こり、アメリカも日本も報復戦争を始めた。

お釈迦さまは殺すなかれ殺させるなかれと云うことを教えていらっしゃいます。

 

これは人間は人間を殺してはいけない。

そして人間はそれを黙ってみていてはいけない。

止めなければいけない。

と云うのがお釈迦さまの教えである。

怨みの連鎖を防がなくてはいけないと・・・

 

人間として生まれた以上、愛する事も喜びもあるけれど、憎んで苦しむ事もあるこれは人間の宿命であるといいます。

 

そして、人生相談が始まります。

内容は、「嫁が憎い」「兄に泣かされ続けて」「夫に裏切られて」「夫の暴力に苦しんで」など憎しみに悩み苦しんでいる人たちの相談に瀬戸内寂聴さんが答えていきます。

 

その中でも印象的だった「嫁が憎い」を紹介します。

 

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嫁が憎い 相談者Aさん

 

嫁が憎い

 

嫁と一緒に同居しているのだが思い余って「本当にあんたは気が利かないね」と言ったら嫁は、「あんたたちの事を親とは思っていない」と言われた。

それ以来、夜寝床に入ると嫁のその一言が蘇り、ムカムカして寝付けない。

 

そんな折、息子が今の家を2世帯住宅に立て替えたいと言ってきました。

総額3,500万円で2,000万円出してほしいというのです。

しかし2,000万円を出してしまうと、私達夫婦には現金が残らない。

 

嫁が心を入れ替えてくれるのならと思い、迷っているという相談です。

 

寂聴さんの答え

 

嫁姑は宿命的にダメだと思えばいい。

 

夫婦だってもともとは他人。嫁ともなればもっと他人。

育った環境も習慣も食べてきた物も違う。

同じようにやろうと思うからムリが出てくる。

 

息子の嫁としてもらったら、自分の娘として思わなければいい。

 

昔と今とは違うのだから経済が許せば、別居するのが一番いいのだがお金は絶対に握っていなければいけない。

息子夫婦には出て行ってもらうのがいい。

 

お金を渡して後悔して泣いている親が沢山いる。

老後を看てもらおうと思うから迷うのであって、今の若い人達は親の老後を看ようなんて思っていない始めから覚悟しておく方が良い。

 

同居してもらっていると思えば我慢すればいい。

同居させてやっていると思えば腹がたつし、自分の息子を自分の物と思うから腹がたつ。

 

成人したら離れる方がいい。

 

瀬戸内寂聴 人生相談を観て思ったこと

 

嫁姑問題だけでなく婿姑問題は永遠の課題ですよね。

血縁関係なら腹が立たないのに不思議です。

 

瀬戸内寂聴さんの答えに納得でした。

 

昔と今は違う。

今の時代同居をしようと思っている若者はいないと思います。

中には同居したいと思っている人もいるかも知れませんが少ないでしょう。

 

相談者の考えが甘いと思いました。

迷うことなく二世帯住宅はしないと言えばいいのにと。

それで息子夫婦が出ていくと言えば出て行ってもらえばいい。

 

近くにいるから嫌な面が見えてくる。

幸せな老後を過ごすためにも、我慢はしないでほしいと思いました。

 

 

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