2017年9月19日に放送された「ガイアの夜明け」で『どう生きる?”シングル”社会』が特集されました。
その中で65歳以上の一人暮らしのお年寄りは、配偶者との死別などで、年々増えていて、家を貸せる側の大家さんの60%は高齢者の入居に拒否感があるとの問題が取り上げられました。
高齢化社会というこれから広がる色々な問題。
これを支援する新たな取り組みが考えられていました。
色々な事情があり今住んでいる場所から出ていかなくてはならなくなり、新たに引っ越し先を探さなければならない。
空き家はあるのに高齢者の一人暮らしだと分かると貸さないという。
大家にしてみれば孤独死が怖いから。
孤独死されたら、事故物件扱いになり、借り手もなくなるなど、後始末も大変。
貸したくても貸すことができない現状。
大家さんの立場になれば、そう考えて当然ですよね。
これを解決するために立ち上がったのが、R65不動産の若き社長・山本 遼さん(27歳)
65歳以上の高齢者の方だけに物件を紹介し、探してくれるというもの。
依頼を受けると部屋探しをスタート。
住む方が高齢者と分かると断られる事が多く、成約にこぎ付けるまで電話を200件ぐらいかけていきます。
中には物件の内容欄に高齢者不可と載せている物件もあるそうです。
山本さんは愛媛の大学を卒業後、地元の不動産会社に就職。
その時に今でも忘れられない出来事があったそうです。
それは80代の女性がお店に入って来られて「ここで5軒目です」と言われ、山本さんはそれが一番ショックだったいいます。
物件は見つかりましたが、見つけるまでが大変。
こんな大変なことをする不動産会社はまずいないだろう思いたち、高齢者専門のR65不動産を立ち上げたとの事。
高齢者の孤独死はリスクが高く家賃入ってこなくなるのは切実な問題。
山本さんは大家の不安を払拭するために、これまでにない対策に挑んでいきます。
高齢者が入居することのリスクを軽減する対策を講演していきました。
高齢者の入居のメリットも熱く語り、不安がなくなれば高齢者に貸してもいいと思う大家も出てきます。
NECライティングでは、照明の最新機器で天井に取り付けた照明のセンサーで人の動きを感知したりして異常があれば大家さんに知らせてくれるというものを開発。
こうすることで、孤独死の様な事は防げます。
来年春から発売されるそうです。
これからどんどん一人暮らしの高齢者が増えていくので、R65不動産会社の様な素晴らしい会社が沢山出来れば、待機高齢者の方々や今の高齢者の方々も安心して歳をとっていける社会になると思います。
これからの高齢化社会
国ももっと細かいところにまで、真剣に取り組んでいかなくてはならない時期に来ているんじゃないでしょうか。
この歳になると他人事ではありません。
こういう取り組みをしている人をもっと取り上げて、支援も増やしてほしいな。
高齢者にとっても生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会になると思います。