終活って聞くと、なんだか死ぬ準備をしているみたいであまりいいイメージを持たれない方もいるとは思いますが、残りの人生を楽しむためにもやっておきたいこと。
2017年8月21日(月)ABCテレビおはよう朝日ですの番組で「~残りの人生を豊かに~いまこそ「終活」を考える」が特集されました。
終活の具体的な内容と進め方や意味について紹介されていて、あらためて終活って大切だなと思ったのでまとめてみました。
目次
終活って一体なに?
「終活」とは、人生の終わりに向けて行う準備活動のこと。就職活動の「就活」になぞらえて作られた造語です。
今高齢化の波に伴って、この「終活」を積極的に始める人が増えているそうです。
終活とは、単に「死ぬ準備」をすることではありません。
もちろん、自分の財産をどうするか?葬儀はどんな形でやりたいか?などを決めることも重要なんです。
でも、一番は「自分の人生を見つめなおす」ことで残りの人生をどう生きるかを考えることが終活の意義なんだそう。
「終活」とは具体的に何をする?
自分の人生最期のときにどこで死にたいか?自宅?病院?施設?
財産(預貯金や不動産など)を誰にどう相続させるか?
遺品は整理・処分していいか?置いておきたいか?
など、いろいろ家族が困らないように準備をしておく。
亡くなってからでは自分の意思は示せないので、元気なうちにしっかりと伝えておきます。
そして、すっきりした中で後は自分の人生をどう過ごすか?
ここが一番重要です。
他に終活としては、
- 保険の後処理
- 埋葬のスタイル
- 遺言書の作成
- お葬式の形態
などを決めておくことが含まれます。
今だいたい1年間に亡くなる方は約130万人ほどいるそうです。
それに対して、生まれてくる赤ちゃんは約100万人くらいなので、どんどん人が亡くなっていく時代。
そのほかにも核家族化が進んでいて、1世帯の平均家族人数2.47人なんだそう。
子ども世帯は離れて暮らし、親がどう考えているのかを話すきっかけも少ない時代だからこそこの終活が注目されているんです。
終活を始めるタイミング
早い人で40歳代から始める人もいるんだそうです。
終活では、特に保険やお金のことは「早すぎる」ということはありません。
「やっておこう」と思ったらそれが「終活」のはじめどきです。
中でも気にかける人が多いのが「財産」について。
「ウチは財産なんてないから・・・」なんて思いがちですが、例えば財産がお金だったらいいんですが不動産だったとしたら少し複雑になります。
財産が不動産だけの場合、相続人が3人いれば、家を切り刻むわけにはいかない。
それまで仲が良かったきょうだいが、そんなことで一生顔を見ないような関係になってしまうというケースがよくあるんだそう。
実際財産の相続では、数億円単位ではなく、数百万円単位で争うケースのほうが圧倒的に多いそうです。
終活を行う3つのメリット
- 残された家族の負担を軽くできる
- 自分の気持ちを整理して不安を取り除く
- 今からよりよく生きていく準備ができる
何から取り組んだらいいのか?
最初に行うといいのが「エンディングノート」の作成です。
自分の情報をまとめることができるので、整理することができて残された家族も困ることがなくなります。
無料でダウンロードできるサイトがありました。
こちらの「暮らしづくり終活」では、終活についてとても詳しい情報が紹介されています。
今の健康状態や介護が必要になった時の希望、そして財産の内容や保管場所、葬儀の希望などが書き込めるようになっています。
一気に書き上げる必要はなく、少しずつわかるところから書いていき、訂正があったらその都度書き直していく感じで自分ノートのように作成していくと気が楽ですね。
エンディングノートの意味
財産などについて、残された家族に迷惑をかけないためでもあり、自分の気持ちを整理することで葬儀やお墓についてどうするかを考えるきっかけになります。
今は埋葬の形をとっても色々とあります。
埋葬のさまざまなカタチ
- 従来型墓地・・・継承者が必要
- 樹木葬・・・樹木を墓石代わりに
- バルーン葬・・・バルーンに遺灰をつめて
- 海洋散骨・・・※一部地域で不可
- 宇宙葬・・・遺灰をロケットで宇宙へ
- 手元供養・・・専用ケースやペンダントに遺骨を
そして、葬儀の形も様変わりしています。
葬儀屋さんのお話では、今は「家族葬」が当たり前の時代になっているそうで、さらにそこからまた進化して、お通夜を行わずにお葬式だけを行う「一日葬」とか、宗教者の方などは葬儀などの儀礼をせずに荼毘(だび)に付す(火葬する)だけの「直葬(火葬式)」なども増えてきているそうです。
「自分の見送られ方を知りたい、決めておきたい」という方が多く相談に来られるそうです。
何からはじめたらいいかわからないときは「エンディングノート」から始めると色々ときっかけがつかめるのだそう。
さいごに
終活についていかがでしたか?
終活がよくわからないという場合は、とりあえず「エンディングノート」を書き始めるといいんですね。
お世話になった方に会いに行こう
旦那さんと初めてデートした思い出の場所に行ってみよう
など、人生でやり残したことを思い出したり、自分のやりたいことを見つけるきっかけになるんだそうです。