テレビをつけたら分譲マンションが10万円台という内容で見入ってしまいました。
信じられませんっ
そこは苗場リゾートマンション。
その格安マンションを買って住んで生活をしている方を顔をぼかして取材していました。
三人の方の取材でしたが、三者三様で事情がそれぞれ異なっていました。
一人の方は60代の女性。
ご主人とは別居して生活費は送金して頂いているとか。
「一人暮らしがこんなに楽しいとは人生の中で今が一番幸せと・・・」
晴れやかな表情をしていて、本当に幸せそうでした。
もう一人のお方は定年退職された男性。
定年退職をしてこれからの人生を考えた時、奥さんが今まで家族の為に真面目に働いてきたんだから、これからは自分の好きな事をしたらいいじゃないと言われ、
冬はスキー、雪の降らない季節はゴルフができるこの場所を選んだのだそう。
自宅のマンションのベランダから見る景色は青い空大きな山。
それは素晴らしい絶景でした。心と目の保養癒されます。
もう一人のお方は、男性で独身。
20年勤めた会社を同僚の方との折り合いが悪くなったので退職。
しばらく実家にいたのですが父親に働かなかったら家を出ていけと言われ、インターネットでこちらのマンションの事を知り買ったそうです。
なんだかみなさん幸せそうで、満足しているようでした。
苗場リゾートマンションの事が気になったので調べてみました。
苗場リゾートマンションの物件の一例
西部ヴィラ苗場5号館物件一覧(リゾートマンション)(株)ひまわり
参考サイト⇒ 株式会社ひまわり
ワンルームマンション(例)
- 販売価格 10万円
- 管理費・・・「月額」8,400円
- 修繕積立金・・・「月額」1,400円
- 水道基本料金・・・「月額」1,323円
- 特別積立金・・・60,000円
- 購入時の別途必要費用
毎月の生活費さえあれば、何とかやっていけそう。
苗場リゾートマンションがなぜこんなに激安に?
新潟県最南端に位置する人口8,800人の町スキー場があることで知られていますが、スキー以外でこれと言った産業はありません。
1980年代スキーブームに沸く湯沢町には多くの人々が訪れリゾートマンションが次々に建設されました。
しかしバブルが弾けブームが去るとマンションを利用する人が激変。
バブル期にマンションを買った人たちが老齢化してしまい、スキーをするような年齢ではなくなりました。
マンションを買った人達はほとんどが県外の人で、1年のうち1回も使わない人達もいたようです。
多くの方が投資目的で買っていて、プール付き温泉付きとなると3万円超の管理費を支払う事になり維持費が大変。
管理費などの滞納が増え続け、組合は機能せず新築分譲時には数千万円だったリゾートマンションがほとんどタダ同然に。
築20年以上の物件が中心で、各物件の外観の写真をみるとなかなかオシャレなマンションでした。
これらのマンションが今10万円という激安で売りに出されているのです。
10万円でも売れなかったら、未来は暗いでしょうね・・・
こんな格安物件があることを知って
10万円という激安価格のマンションがあると聞くと、自分でもその気になれば買って住めるなと思うと、色々と想像してしまいます。
実際に住んでいる方がすごく幸せそうだった事もあり、うらやましくも思いました。
でも、スキー場がある場所なので冬は雪がすごく降って寒いでしょうし、周辺の土地勘も全くないから、かなりの覚悟とちゃんと調べてからじゃないと大変そう。
激安だからといって維持費もかかりますし、気軽に購入するわけにはいきませんね。
調べてみると、色々な事情の方が住んでいたり、年配の方が多かったりと問題もあるとの事。
それでも売れ続けていて、苗場地区の人口は増えているそうです。
高齢者ばかりでも、街の活性化が進んでハッピーな場所になれば、住んでみるのも悪くないなと思いました。