2017年10月12日NHK放送「所さん!大変ですよ」で「オムレツが◯◯に!?あなたの知らない世界」が特集されました。
この番組を観て卵のルーツを知り、私の中で衝撃が走りました。
日本の卵は約95%は外国の鶏だそうです。
外国生まれの日本育ち。
なんだ~これは、国産だと信じていたのに信じられない。
牛肉でもなんでも国産だとか和牛とかややこしい。
農林水産省の調べによると10万羽以上のヒヨコが輸入されています。
ルーツは外国。なんか騙されていたみたいです。
卵を買う時は国産にこだわっていたから。
番組のメンバーが成田国際空港に確かめる為行って見ると、沢山の段ボール箱がアメリカから着いたところでした。
ヒヨコ輸入業者がいました。
なぜヒナを輸入しているのか?日本のヒナではどうしてダメなのか?と訪ねると、
見た目は日本と同じような形だが、産む卵の質が全然違うらしいのです。
一体何が違う!?
またまた、真相を探る為に番組ディレクターはヒヨコの故郷アメリカ・アイオワ州に、日本にヒナを輸出している業者をたずねました。
輸出部門責任者のトーマス・ディクソン部長にこやかに出迎えてくれました。
「我が社は120か国以上にヒナを輸出しているんだ」と誇らしげに話します。
国ごとに卵のこだわりがあり、それに応えるべくニワトリを開発しているんだと。
卵の大きさ・殻の色など各国のリクエストに応えているという。
茶色の大きい卵を好むのはスペイン・エルサルバドル・コロンビア。
値段が多少高くても卵が大きいほうが、お得感があっていいらしい。
一方メキシコでは小ぶりな卵が好まれている。
メキシコでは朝食で2個食べる習慣があるらしい。小ぶりな方が安く沢山確保できるのが理由の一つだそうだ。
日本に向けて輸出しているニワトリは?
担当者がニワトリを飼育している施設に案内してくれました。
ここは我が社で最も古い養鶏施設だと、この施設をテレビカメラ撮影することを世界で初めて許された。
中には、日本人の好みに合わせて開発された品種のニワトリがいました。
名前はマリア。
成田空港で見たヒナも「マリア」なんだそう。
卵を皿の上に割ってみると白身が他の卵に比べて高く盛り上がっています。
これだけ盛り上がるのはマリアだけ。
背景には日本人特有のある食習慣があったといいます。
日本人は朝食でご飯に生卵をかけて食だべる習慣があるから、そのとき白身が盛り上がっているほうが新鮮でおいしく見える。確かに・・・
白身が盛り上がっているからといって、栄養価が高いわけでもないそうです。
卵を生で食べる日本人の要望に応えるため研究は10年にもおよび、その結果誕生したのがマリアだった。
アメリカでは、スクランブルエッグにして食べることが多いから白身の盛り上がりに興味はなくこんなことにこだわるのは日本人くらいなんだそう。
担当者の元には現在も日本から卵に関するリクエストが連日のように届いているそうで、「一日に卵を2つ産むようにして欲しい」というユニークな依頼もあったんだそう。
日本人は卵をよく食べるし品質に関する要求も細かいまさに卵クレイジー(大好き)だ。と言われてました。
そしてまたダイエットに効果がある卵が大阪羽曳野市のスーパーに売られていて、「中鎖脂肪酸が入っている卵」は、脂肪を燃焼させる効果があるとダイエットに興味のある方が購入されているんだそう。
他にもDHAが入った卵、脳の働きに重要な働きをもつDHAの卵、今こういった付加価値をつけた卵が増えてきているのです。
スーパーでもよく見かけます。
どうせ買うなら栄養が高いものを・・・と買ったこともあります。
なぜ特殊な卵が増えてきているのか?
手がかりを求め尋ねたのは中鎖脂肪酸を開発した兵庫赤穂市にある養鶏業者。
少しでも卵を高く販売するために開発したんだそう。
ここ10年でエサの価格が3割ほど高騰。しかし小売り業者の要望もあり卵の卸価格はあげられない。その結果ニワトリ1羽あたりの年間の利益は200円~300円程度しかない。
そこで養鶏業者は付加価値をつけた卵を開発して少しでも利益を上げようとしているといいます。
養鶏場の方は工夫や努力をされていて大変です。
こういう事を知ると、応援したい気持ちも出てきて付加価値の卵を見つけたら買いたいと思いました。
私達の知らないところで色々な事が起きているんですね。
食の安全とよく言われますが、私たちには確かめようがない裏事情が色々とあってなんだか怖いと感じました。
しかし、卵のルーツにはビックリしました。